日常生活に溶け込んでいる「予約」というプロセス。当たり前すぎて見過ごしがちですが、時間や労力が無駄になる非効率な慣習が予約業務の中に潜んでいます。当社は自社開発するクラウド型予約システム「RESERVA(レゼルバ)」で、この社会課題にメスを入れ、変革を起こそうとしています。
現在、RESERVAは30万社以上に導入され、年間3,000万人以上が利用する予約プラットフォームへと成長しました。この数値から、予約管理がいかに多くの業種で必要とされているかご理解いただけると思います。
今回は、一見シンプルな「予約」の仕組みを変えることで、私たちの社会がどれほど大きく変わるのか、その具体的なインパクトについて掘り下げていきます。
予約の課題とデジタル化の必要性

「予約受付」という業務プロセスは、想像以上の社会的コストを生み出しています。
例えば、従業員10名以内の美容院、クリニック、歯科医院などでは、電話対応に平均して1日2~5時間を費やしているというデータがあります。こうした環境では、電話が鳴るたびに本来の業務を中断し、手作業で予約台帳に記入しなければなりません。さらに、二重予約が発生すれば、その対応にも追われます。この非効率な時間は、本来なら顧客サービスの向上や事業の成長に使えるはずの貴重なリソースです。
予約する側も、「店舗の営業時間内に電話する」、「混み合う時間帯は何度もかけ直す」、「希望の時間が埋まっていれば予定を再調整する」といった煩わしさを経験しています。ある調査では、電話予約の場合、予約完了までに平均8分もの時間を費やすという結果も出ています。この負担は、店舗などのサービス利用に対するハードルを高めており、経済活動を抑制する要因となっています。
個人レベルでは小さく見える手間も、社会全体では膨大な時間ロスにつながっています。このような状況を、私たちは社会課題として捉えて、RESERVAを通じて根本から解決しようと試みています。
RESERVAが変える日常

予約システムRESERVAを導入した事業者からは「電話対応が減り、本来の業務に集中できるようになった」という声が数多く寄せられています。
RESERVAを導入したヘアサロンでは、予約電話への対応時間が90%も減少したことで、スタイリストが技術向上や接客に集中できるようになり、結果として顧客満足度が向上しました。また、予約状況がリアルタイムで可視化されるため、スタッフのシフト調整もスムーズになりました。これにより、人材リソースを効果的に配置しながら、売上アップやサービス品質を高めるなどの好循環が生まれています。
導入したその日から、事業者は本業に集中できる時間が増え、サービス品質の向上や事業拡大に取り組めるようになります。こうした時間の積み重ねが、中長期的な競争力の強化につながっていきます。
一方で、RESERVAは、予約をする顧客側にも大きなメリットを提供しています。営業時間外でも24時間オンラインで予約が可能になり、リアルタイムで空き状況を確認できるようになります。万が一急な予定変更があった場合もわざわざ店舗に電話する必要はなく、スマートフォンからワンクリックで予約を変更できます。なお、オンライン予約は平均2分程度で完了するため、従来の電話予約と比べて大幅な時間短縮が実現します。
予約にまつわる心理的負担の軽減は、サービス自体への満足度向上にもつながっています。
社会全体への波及効果

現在、RESERVAは政府機関、自治体、大学などでも活用されており、さらには美容室、ホテル、医療機関、フィットネスクラブ、レンタルスペースなど多岐にわたる業種で導入されています。こうした広範な普及は、「予約業務の効率化」がいかに多くの業種に共通する課題であるかを示しています。
人材不足が深刻化している現在、テクノロジーによる業務効率化は事業継続の鍵となります。予約管理の自動化により、少数のスタッフでも質の高いサービス提供が可能になり、中小企業の持続的成長を支えています。
また、予約のデジタル化は業務効率化をもたらすだけでなく、紙の予約台帳を削減するなど、環境にも貢献します。何より重要なのは、デジタル化によって生み出される時間と心理的余裕が、事業者と利用者双方の生活の質を向上させる点です。
さらに、RESERVAはデータ活用による事業改善も促進します。蓄積された予約データを分析することで、混雑時間帯の把握や効率的な人員配置、顧客ニーズに合わせたサービス開発など、より効果的なビジネス運営が可能になります。データを活かした先進的な経営手法は、限られた資源を最大限に活用するのを助け、事業者と顧客双方に価値をもたらします。
コントロールテクノロジーが描く未来

コントロールテクノロジーは「予約システムを通じて、自由な時間を創出し、安心感を提供する」という企業理念(パーパス)を掲げています。この理念のもと、RESERVAをはじめとするサービスを通じて、社会のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。
RESERVAは単なる予約システムにとどまらず、様々な業種・業態のニーズに対抗する機能の充実や、より使いやすいインターフェースの開発など、継続的な進化を遂げています。例えば、美容院向けには施術履歴を管理する機能、医療機関向けには問診情報の事前登録機能など、業種ごとの特性に合わせた機能を提供しています。
今後はAIによる人工知能技術を活用し、より高度な予測機能や自動化機能の開発を進める予定です。具体的には、天候や季節、イベントなどの外部要因を考慮した需要予測や、顧客の過去の利用パターンに基づきパーソナライズされた提案などを行える、よりスマートな予約システムへと進化させる計画です。
コントロールテクノロジーは、テクノロジーの力で社会の非効率を解消し、人々がより創造的な活動に時間を使える社会の実現を目指しています。
まとめ:RESERVAが切り拓く社会的可能性

RESERVAによる予約のデジタル化は、単なる利便性の向上を超えた社会的意義を持っています。
特に注目していただきたいのは、RESERVAが様々な社会課題の解決に貢献している点です。人材不足問題に対しては業務効率化によって生産性を向上させることで、デジタルディバイドに対しては直感的で使いやすいインターフェースを提供することで対応しています。また、事業者と顧客間のコミュニケーションをスムーズにすることで、サービス全体の質の向上にも寄与しています。
RESERVAは2024年11月にサービス提供開始から10周年を迎えました。今後は、より多くの利用者の期待に応え、電気・水道・インターネットのような「社会インフラ」となることを目標としています。累計30万の事業者に対しては業務効率化・自動化を実現し、時間的な余裕を提供します。年間3,000万人を数える一般利用者に対しては、安心して使える環境と高い利便性を届けていきます。
高度な技術力による「堅牢なシステム基盤」を強みとして、RESERVAはAI活用や新市場開拓を進め、さらなる発展を目指しています。ビジネスをサポートし、人々の生活に寄り添う社会インフラとして、これからも社会全体に新しい価値を創出し続けます。
あなたも、この社会変革の一翼を担いませんか?コントロールテクノロジーでは、テクノロジーの力で人々の生活をより豊かにすることに共感し、ともに挑戦する仲間を求めています。
