株式会社コントロールテクノロジーは品川駅から徒歩5分の品川インターシティに本社を構えています。
2024年9月10日の社内報で、JR東日本が中心となって進めている高輪ゲートウェイシティの再開発についてレポートしました。これに加え品川エリアでは、京浜急行電鉄（以下：京急）が品川駅高輪口周辺の開発を進めています。開発区域は約1.7kmに及び、ますます品川エリアが発展すること間違いありません。
そこで今回から、京急品川駅開発レポートと題し、品川駅高輪口の変貌をレポートしていきます。ぜひ高輪ゲートウェイシティ記事と合わせてご覧いただき、品川の都市発展を一緒に追っていきましょう！
目次
1．京急品川再開発の全貌
今回取り上げる京急再開発は、大きく3つのパートに分かれています。
1.1 高輪3丁目地区
駅に面した国道15号の上空に「国道上空デッキ」が設置されます。国道上空デッキが設置されることで、駅と街をつなぐ動線が改善され、上下移動や信号待ちがない状態での行き来が可能になり、混雑の緩和が期待されます。このデッキを渡ると旧シナガワグース跡地に建設されるトヨタの本社ビルにつながります。トヨタのi-ROAD や日立のropitsなど、次世代型モビリティ向けの交通ターミナルの設置が予定されていて、高輪再開発を含めた品川エリア全域のつながりが強化されます。
1.2 高輪4丁目地区
高輪4丁目地区の再開発は、東京都が主体となり、港区、品川区、京急と連携して進められている「連続立体交差事業」の一環事業です。この事業は、京急本線の泉岳寺駅から新馬場駅までの約1.7kmの区間で行われています。道路と鉄道を連続的に立体交差化することで、3か所の踏切を除去し、交通渋滞の解消を図れます。また、鉄道によって分断されていた地域を一体化し、駅前広場の整備や品川駅東西自由通路の延伸を通じて、安全で快適なまちづくりを実現することを目指しています。
また、再開発によって京急品川駅、京急北品川駅が生まれ変わります。JR東日本の高輪ゲートウェイ駅設置とグローバルゲートウェイ開発に際して品川駅にあった山手線の留置線が廃止されたため、京急品川駅は地平化、北品川駅は高架化されます。従来、京急線は東西自由通路の上を走行していた関係で、高輪方面と一体的な開発を進められませんでしたが、通路が一体化することで、今まで以上にアクセスの向上が期待されます。今後、リニア中央新幹線や東京メトロ南北線など新たな鉄道路線が開通する計画があり、駅周辺のさらなる発展が見込まれています。
1.3 駅街区地区
京急品川駅の駅街区地区再開発は、京急とJR東日本による大規模プロジェクトで、品川を国際交流拠点とすることを目的としています。北街区と南街区（南-a・南-b）に分かれ、商業、宿泊、駅施設、事務所などを含む高層ビルが建設されます。鉄道施設を建物内に集約し、歩行者ネットワークの強化を図るほか、防災・環境対応の都市基盤整備も推進。高輪築堤跡の保存と活用も行い、開発と文化財保護の両立を目指します。
高輪築堤跡とは
高輪築堤は、1872年に開業した日本初の鉄道（新橋〜横浜間）に関連する貴重な遺構です。発掘調査で開業当初の第7橋梁などが確認され、JR東日本は専門家と連携して記録保存調査を進めています。2021年には史跡に指定され、2027年の現地公開に向けて、失われた構造物の再現や歴史を感じられる空間の整備が計画されています。AR・VR技術による景観再現も予定され、今後は歴史資料の調査や研究成果が公開活用に役立てられます。
2．現地レポート（随時更新）
2024年12月10日
この写真は、国道上空にかかる歩道橋から高輪口を撮影したものです。前回の撮影同様、大きな変化は見られません。現在は、工事用の車両や重機の置き場となっているようで、大きな変化がみられるのにはまだ時間がかかりそうです。
こちらの写真は、一枚目と同じ場所から高輪ゲートウェイ駅方面を撮影したものです。前回の写真と比べて、明らかにクレーンの数が増えており、開発が進んでいる様子が伝わってきます。しかし、これといって新たに建設が始められたというものは、この角度からは確認できませんでした。
この写真は、同じく歩道橋からWing高輪を撮影したものです。特に工事をしている様子はありません。
1つ前の写真と同じ場所を、歩道橋からのぞき込んで撮影してみると、掘り起こしていた場所が更地に戻っていました。前回の写真と見比べてみるとかなり変化がありますね！ここには、近未来なモビリティのハブスポットができる予定です。
ここからは、JR品川駅山手線の東京・上野方面ホームから撮影した写真を見ていきます。この写真は、山手線ホームから、京急線ホーム方面を撮影した写真です。ホーム下に重機が増え、盛んに工事が進められていました。暗くて写真では伝わり切らない部分もあるので、通勤時に山手線を使っている方はぜひのぞいてみてくださいね！
この角度からは変化があまり伝わらないかもしれません。ホーム上に新たなクレーンが一台増えていたので、上部の工事が進められていると思われます。
今回、大きく変化があったのは、JR山手線東京・上野方面のホームから大崎駅方面に向かって撮影した箇所です。前回の撮影時と同様に、京急線ホームがさらに延伸していました。現在、工事が進められているため、撮影のたびに大崎方面へクレーンが動き、撮影箇所からどんどん離れていくのを実感できます。新設ホームの完成は2029年を予定しており、まだ4年以上も先のことです。それにもかかわらず、毎月変化が見られるというのは、それだけ大規模な工事であることを示しているのでしょう。
2024年11月19日
国道上空にかかる歩道橋から駅を撮影した写真です。ここは、京急再開発でどんな未来が広がるのか、一番想像が膨らむ場所です。ここには次世代型交通ターミナルや、オフィス、ホテル、商業施設が立ち並ぶ“賑わい広場”が建設される予定です。しかし、今回の写真を見る限り、1か月前と比べて大きな変化はない様子でした。
こちらも品川駅前歩道橋からの眺め。じっくり眺めてみると、前回よりクレーンが増えている様子でした。高所作業が進んでいる証拠でしょうか？
こちらは、Wing高輪の品川駅側の入り口を撮影したものです。前回とは異なり、クレーンが一つ減っていました。中では、地面を掘り進めていましたが、特に変化は写真では見られません。
こちらが仮囲い内の工事の様子です。工事は進められているようでしたが、新しく何かが作られている様子は見受けられませんでした。
新たに撮影したのがこちら。前回はなかった工事用パーテーションが設置されていました。仮囲いも目に入りますが、Wing高輪は通常営業中です。大規模な再開発が進む中で、慣れ親しんだ風景が変わりゆく様子を間近で感じられるのも面白いですね。個人的には、再開発後のビルに「アンナミラーズ」復活を期待したいところです！
ここからは、JR品川駅山手線の東京・上野方面ホームから撮影した写真を見ていきます。高輪ゲートウェイ駅方面には、新たに重機がたくさん並んでいました。
以前から撮影している京急品川駅の開発工事の様子にかんしては、大きな変化が見られませんでした。
今回一番変化を感じたのが、JR山手線東京・上野方面のホームからこの大崎駅方面に向かって撮影した写真です。明らかに、右手にホームのようなものが新設されています！これは、泉岳寺駅―新馬場駅で行われている連続立体交差事業です。ここまではっきりと1か月で工事に変化があると、撮影も楽しみになります！
2024年10月22日
この写真は、京急品川駅を品川駅前歩道橋から撮影した写真です。ここには国道上空デッキや、高輪ゲートウェイ駅と品川駅を結ぶ新たな交通広場（次世代型交通ターミナル）、オフィスやホテル、商業施設など、一体型の賑わい広場の建設が予定されています。人や車、重機は見受けられますが、現在開発が進められている様子はありません。駐車場や仮設の建物が建っていました。
こちらは、品川駅前歩道橋から品川駅のホームを撮影した写真です。前回同様に、重機がたくさんあり、再開発が進められている様子がわかります。しかし、新設のホーム以外に何か新しいものが建設されているかは把握できませんでした。3年後に生まれ変わった駅ビルができるので、ランチや勤務後のディナーも楽しみになりますね！
Wing高輪に続く道も、京急線の再開発の一環として、工事が進められています。この商業施設は、トヨタとの共同開発のモビリティも乗車できる次世代モビリティをはじめとした、複合ターミナルが運営されます。こちらも前回と変わった様子などは見受けられませんでした。
この写真は、JR品川駅山手線の東京・上野方面ホームから撮影した写真です。京急品川駅の開発工事の様子が見られます。写真で見えている鉄骨が新しくできるターミナルでしょうか？まだ完成はしていませんが、線路の形はできています。
こちらも、JR山手線東京・上野方面のホームから撮影した写真です。1か月前の撮影から特別、建築されたものなどは見受けられませんでした。すべて完成するのが2029年とかなり先なので、じっくり追っていきたいと思います！
2024年9月24日
品川駅は東西自由通路の延伸工事が始まり、JR線の改札が一部移動され、高輪口に向かうエスカレーターが利用できなくなっていました。
この写真は、京急品川駅を品川駅前歩道橋から撮影した写真です。以前はバス停やタクシー乗り場があった場所だと思えないほど変貌しています。現在は塀で囲まれていますが、中には多くの重機や作業員の方が見られ、開発が進められている様子が見受けられました。ここには、国道上空デッキや高輪ゲートウェイ駅と品川駅を結ぶ新たな交通広場（次世代型交通ターミナル）、商業施設一体型の賑わい広場の建設が予定されています。
一枚目の写真と同様に、品川駅前歩道橋から品川駅高輪口を撮影した写真です。ここは京急線の新ホームと思われる工事が見られました。駅ビルの建設はまだ見ることができませんでした。
Wing高輪につながる道も、京急線の再開発に連動して工事が進められていました。ここには、開発計画と連合した複合ターミナルが建設され、タクシーやツアー系高速バスなどのターミナル機能を担うだけでなく、次世代モビリティなどの複合ターミナルも建設されます。
この写真は旧シナガワグース跡地で、トヨタの新本社ビルが建設される場所です。写真奥側には、グランドプリンス高輪エリアを見ることができます。撮影をしている品川駅前歩道橋はデッキとなり、階段を下って駅を出ることなくオフィスに出勤できます。便利で豊かな街となることが期待できますね。
こちらも旧シナガワグース跡地です。建物の取り壊し跡は確認できましたが、まだ建物の建設が始まっている様子などを確認することはできませんでした。
この写真は、JR品川駅山手線の東京・上野方面ホームから撮影した写真です。京急品川駅の開発工事の様子が見られます。本日撮影した中で、一番建設が進んでいる様子でした。ぜひ、出勤や退勤時に覗いてみてくださいね！
JR山手線東京・上野方面のホームから撮影した写真です。京急品川駅新ホーム建設に向けて工事が進められていました。まだ完成からは遠い様子ですが、ホーム新設により、今以上にアクセスのいい駅ができると思うと楽しみです。
今後も京急品川駅の再開発の様子をお届けするので、お楽しみに！